編集部
1989年に建立された、東南アジア最大級の中国寺院です。クアラルンプールの小高い丘の上に建ち、6階建ての本殿からは市内の高層ビル群をパノラマで見渡せます。
道教・仏教・儒教の要素が混在した「中国民間信仰」の寺院で、地元の華人コミュニティの精神的な拠り所として長く信仰されてきました。無数の赤い提灯が並ぶ境内はSNS映えのスポットとしても知られていますが、それだけではありません。
- 住所:65, Persiaran Endah, Taman Persiaran Desa, 50460 KL
- 開館時間:8:00〜22:00(年中無休)
- 入場料:無料
- アクセス:KLセントラル駅からGrabで約15分
本堂には3体の神像が並んでいます。それぞれご利益が異なります。
ご利益:旅の安全・厄除け・ビジネス繁栄・家族の安全
ご利益:縁結び・子授け・安産・現世利益全般
ご利益:水難除け・安全祈願
本堂を出て下の階に降りると、もうひとつの重要な場所があります。月下老人(ユエラオ)の像が置かれたエリアです。月下老人は「月の下の老人」という意味で、中国神話における愛と結婚の神様。唐代(618〜907年)の伝説に登場する老人で、赤い絹の糸を使って運命の二人の足首を結ぶとされています。一度結ばれた縁は、距離も状況も関係なく切れないと言われています。
日本に広く伝わる「赤い糸で結ばれた運命の人」という概念は、この月下老人の伝説に由来しています。ただし日本版では「小指に結ばれる」と変化しており、元の伝説では足首であることが多いです。運命の恋人、結婚相手を見つけたい人にオススメです。
観音菩薩が縁結び全般を司るのに対し、月下老人は「運命の恋人・結婚相手との出会い」に特化した神様として、両方に手を合わせる人も多くいます。
天后宮の参拝は、日本の神社仏閣とは作法が異なります。
1本目:天(天の神)
2本目:地(大地の神)
3本目:人(先祖・家族)
線香は両手で持ち、胸から額の高さまで持ち上げて礼をします。火は口で吹き消さず、手で仰いで消すのがマナーです。天后宮では3本を本堂中心に1本を本堂階段下に線香を立てます。
おみくじの引き方
たくさんのくじを両手で持ち、すべてゆっくり持ち上げます。落とした時に1本だけ飛び出てきた棒の番号を確認し、同じ番号の引き出しから紙を1枚取り出します。最初に複数本出てきてしまった場合は、もう一度やり直してもかまいません。
天后宮は、観光スポットであり、信仰の場であり、KLの華人コミュニティの歴史が詰まった場所です。入場無料で、KLセントラルからGrabで15分という好アクセスながら、意外と日本人の間では知られていません。
旅の安全を祈るもよし、縁結びをお願いするもよし、ただ境内を散歩するだけでも十分な価値があります。
KLに来たら、一度足を運んでみてください。
