🎓 マレーシアに学生ビザで初めて入国するときの手続き完全ガイド
渡航前後の流れと注意点を徹底解説
📌 この記事の要約
マレーシアの学生ビザ(Student Pass)は、渡航前の申請だけでは完結しません。
流れは大きく2段階です。まず日本でEMGS(Education Malaysia Global Services)経由でeVAL(入国許可書)を取得し、次にシングルエントリービザ(SEV)をマレーシア大使館またはオンラインで取得します。そしてマレーシア入国後、指定病院での健康診断を経て、ようやく学生ビザがパスポートに貼付されます。
⚠️ 最も重要な注意点は、観光ビザで入国してから学生ビザに切り替えることはできないという点です。SEVを取得せずに渡航すると、最悪の場合いったん帰国が必要になります。
準備開始から学生ビザ受け取りまで、通常3〜6ヶ月を見ておいてください。
多くの方が混乱するポイントです。ここを整理しておきましょう。
| 名称 | 何のためのもの | いつ取得 | どこで |
|---|---|---|---|
| SEV(シングルエントリービザ) | マレーシアに入国するため | 渡航前 | 日本(大使館 or オンライン) |
| Student Pass(学生ビザ) | マレーシアに滞在するため | 入国後 | マレーシア国内 |
つまり SEVは「入国のチケット」、Student Passは「滞在許可証」です。この2つは別物で、両方が必要になります。
| 時期 | やること | 所要期間 |
|---|---|---|
| 6ヶ月前 | 学校決定・入学手続き | — |
| 4〜5ヶ月前 | 健康診断・書類準備 | 2〜4週間 |
| 3〜4ヶ月前 | EMGS申請・eVAL発行待ち | 4〜8週間 |
| 1〜2ヶ月前 | SEV取得 | 1〜2週間 |
| 渡航 | 空港での入国手続き | 当日 |
| 到着後 | 現地健康診断・Student Pass取得 | 2〜6週間 |
何をするか
EMGS指定のフォーマットで健康診断を受けます。
⚠️ 重要な変更点 2019年8月以降、健康診断書の提出は不要になり、代わりに「健康に関する自己申告書(Health Declaration Form)」の提出が必要となっています。
ただし学校によっては引き続き健康診断書を求めるケースがあるため、必ず進学先の指示を確認してください。
💡 保護者の方へ
お子様が未成年の場合、保護者の同意書や追加書類が必要になることがあります。学校から送られてくる書類リストを必ず確認してください。
主な必要書類
- 📕 パスポート全ページのコピー(空白ページも含む)
- 📸 証明写真(背景青色・6枚程度)
- 📄 英文の成績証明書(高校または前在籍校)
- 📋 EMGS申請書(学校から送られてくる)
- 🏥 健康に関する自己申告書(所定フォーマット)
- 💴 授業料の支払い証明(支払い後に発行される)
・パスポートの有効期限:残存期間が18ヶ月以上必要な場合があります。短い場合は先に更新してください。
・写真の背景色:マレーシアは青背景が指定されることが多く、日本で一般的な白背景では受理されないことがあります。
・空白ページのコピー漏れ:「全ページ」とは文字通り全ページです。白紙のページも必要です。
EMGSとは
Education Malaysia Global Services の略で、マレーシアの留学生ビザ申請をすべて管理している政府機関です。
学校経由で申請しますが、自分でも進捗を確認できます。
確認方法
EMGSのCheck Application Statusから、パスポート番号と国名を入力するだけで確認できます。留学エージェントや大学を通して申請した場合でも、きちんと申請されているか、書類の不備で審査が中断されていないかをチェックできます。
💡 保護者の方へ
このステータス確認は必ずご自身でも行ってください。
書類に不備があると再提出が必要になり、再提出が遅れるとeVALの発行も遅れます。学校任せにせず、定期的に進捗を確認することをおすすめします。
審査に通ると、大学名・プログラム名・期間などが記載されたeVAL(electronic Visa Approval Letter)が発行されます。
⚠️ 必ずやること
eVALは入国時に必要なので、ソフトコピー(データ)とハードコピー(印刷したもの)の両方を用意してください。
空港でスマホの充電が切れる、電波が入らないといったトラブルは実際に起こります。紙で持っておくことが最大の保険です。
ここが最も重要な手続きです。
なぜSEVが必要なのか
観光ビザで入国することは可能ですが、観光ビザから学生ビザへの切り替えはマレーシア国内では現在できません。 eVALが承認されたら、必ずSEVを取得してください。
⚠️ これを知らずに渡航してしまうと、いったん日本に帰国して取り直す必要が生じます。
取得方法は2つ
方法① マレーシア大使館(東京)で申請
- パスポート原本+コピー1枚
- カラー写真2枚(4.5×3.5cm)
- マレーシア行き航空券(往復が望ましいが片道でも可)
- 学生ビザ承認レター原本(マレー語のもの)
- 申請用紙
⚠️ 注意点
・申請は東京の駐日マレーシア大使館のみ(在福岡マレーシア名誉総領事館では不可)
・予約が必要(ホームページから)
・書類提出と受け取りで2日以上かかる
・オンラインでの申請は不可、必ず訪問が必要
方法② eVISA(オンライン申請)
大使館へ行く場合は東京都渋谷区まで出向き、2日間以上かかります。遠方の方や多忙な方には、手数料はかかりますがeVISAの方が楽です。最近は基本的にeVISAでの申請が主流です。
| 区分 | 大使館 | eVISA |
|---|---|---|
| 手間 | 東京へ2日以上 | オンライン完結 |
| 費用 | 安い | 手数料あり |
| おすすめ | 都内在住の方 | 地方在住の方 |
💡 保護者の方へ
地方在住で東京への往復が難しい場合、eVISAか代理申請サービスの利用を検討してください。滞在費を考えると、結果的にeVISAの方が安く済むケースが多いです。
渡航前に必ず用意するもの
- パスポート(残存期間確認済み)
- SEV(貼付済み or eVISA印刷)
- eVAL(データ+印刷)
- 入学許可書(Offer Letter)
- 航空券
- 学校の連絡先(担当者名・電話番号)
空港での流れ
学生ビザでの入国は通常の観光入国とは手順が異なります。
多くの学校では、空港で学校担当者が出迎える手配がされています。事前に以下を確認しておいてください。
・誰が迎えに来るのか(担当者名)
・どこで待ち合わせるのか
・連絡がつかない場合の対応
💡 保護者の方へ
到着が深夜便になる場合、迎えの手配が難しいことがあります。可能であれば日中着の便を選ぶか、初日はホテルを予約しておくと安心です。
入国後、マレーシア国内の指定病院で健康診断を受けます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ | 到着後1〜2週間以内 |
| どこで | EMGS指定のクリニック・病院 |
| 費用 | RM200〜400程度 |
| 内容 | 血液検査・胸部レントゲンなど |
多くの場合、学校がまとめて手配してくれます。指示に従って受診してください。
健康診断の結果に問題がなければ、パスポートにStudent Passのステッカーが貼付されます。
⏳ 受け取りまでの期間
到着後にも健康診断やStudent Passの受け取りといった手続きが続き、実際に手元に届くのは入国から数週間後です。
一般的には2〜6週間かかります。この間、パスポートが学校または移民局に預けられることがあります。
パスポートが手元にない期間は、以下ができません。
❌ 海外旅行
❌ 銀行口座の開設(一部)
❌ 身分証明が必要な手続き
入学直後の旅行の予定は入れないでください。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 学生ビザ申請費用(6ヶ月) | 6〜7万円 |
| 学生ビザ申請費用(1年) | 8〜9万円 |
| SEV申請料 | 数千円〜1万円程度 |
| 現地健康診断 | RM200〜400(約8,000〜16,000円) |
| 指定保険 | 学校により異なる |
⚠️ 学生ビザ申請には指定の保険への加入が必須です。費用は学校によって異なります。
❌ 失敗①:SEVを取らずに渡航した
最も多く、最も深刻な失敗です。
観光ビザで入国すると学生ビザに切り替えられないため、日本に戻ってやり直しになります。航空券代も無駄になります。
対策: eVALが出たら必ずSEVを取得してください。
❌ 失敗②:書類の不備で申請が止まっていた
学校に任せきりにしていて、書類不備で審査が止まっていたことに気づかず、渡航が遅れるケースです。
対策: EMGSのステータスを週1回は自分で確認してください。
❌ 失敗③:パスポートの残存期間が足りなかった
申請直前になって発覚し、更新のために全体スケジュールが後ろ倒しになります。
対策: 準備を始める段階で最初に確認してください。
❌ 失敗④:写真の規格が違った
背景色(青)やサイズの指定を見落とし、撮り直しになるケースです。
対策: 学校から送られる指定をそのまま写真屋に見せて撮影してください。
❌ 失敗⑤:到着後すぐに旅行を計画していた
パスポートが手元にないため、出国できません。
対策: 入学から最低2ヶ月間は旅行の予定を入れないでください。
Q1. 学生ビザはどのくらいの期間の留学から必要ですか?
A. 学生ビザは、原則として6ヶ月以上のコースに在籍する場合に発給されるとされています。
短期留学の場合は観光ビザで対応できることもありますが、学校の指示を必ず確認してください。
Q2. 準備はいつから始めるべきですか?
A. 渡航の6ヶ月前が理想です。
EMGSの審査だけで4〜8週間かかることがあり、書類不備があればさらに延びます。余裕を持って動いてください。
Q3. 観光ビザで入国してから学生ビザに変更できますか?
A. できません。
マレーシア国内での切り替えは現在認められていません。必ず渡航前にSEVを取得してください。
Q4. 保護者は一緒に入国できますか?
A. 短期の付き添いなら観光ビザで可能です。
長期で滞在する場合は、保護者ビザ(Guardian Pass)の申請が必要です。こちらは別途手続きが必要になります。
Q5. EMGSの審査にどのくらいかかりますか?
A. 通常4〜8週間程度です。
ただし申請が集中する時期(入学シーズン前)はさらに時間がかかることがあります。
Q6. 学生ビザ申請にエージェントは必要ですか?
A. 必須ではありません。
学校が手続きをサポートしてくれるケースが多いためです。ただし東京の大使館に行けない、手続きに不安があるという場合は、代理申請サービスの利用も選択肢になります。
Q7. 到着後の健康診断で不合格になることはありますか?
A. 稀にあります。
主に感染症の有無が確認されます。持病がある場合は、事前に学校またはEMGSに相談しておくと安心です。
Q8. Student Passが届く前に日本に帰国できますか?
A. できません。
パスポートが手元にない期間は出国できません。緊急の帰国が必要になった場合は、すぐに学校に相談してください。
① SEVの取得を絶対に忘れない これを取らないと入国後に学生ビザが取得できず、やり直しになります。
② EMGSのステータスは自分でも確認する 学校任せにすると、書類不備に気づくのが遅れます。
③ 到着後2ヶ月は予定を入れない パスポートが手元にない期間があるためです。
学生ビザの手続きは複雑に見えますが、流れを理解しておけば難しくありません。このチェックリストを印刷して、一つずつ確認しながら進めてください。
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この記事の情報は2026年9月時点のものです。ビザ制度は変更される可能性があります。最新情報は必ずEMGS公式サイト https://visa.educationmalaysia.gov.my/ および進学先の案内でご確認ください📝
