「マレーシアってどんな国?」と聞かれると、「物価が安い」「英語が通じる」「温暖」といったイメージが先行しがちです。でも実際に住んでみると、ガイドブックには載っていないリアルな驚きがたくさんあります。
今回は、クアラルンプールで実際にインターンシップ・留学を経験した日本人に話を聞きました。良いことも、驚いたことも、包み隠さず語ってもらいます。
愛国心がすごい。街中が常にお祭り騒ぎ
イベントがあるたびに花火が上がり、音楽が流れ、街全体が盛り上がります。日本人の感覚からすると「え、また?」と驚くほどの頻度です。お祝いごとに対するエネルギーが、日本とはまったく違います。誕生日、テストが終わったからなど理由は様々。マレーシア人は打ち上げ花火、爆竹をよくしています。
豚肉とお酒が高すぎる問題
マレーシアはイスラム教が国教のため、豚肉とアルコールには高い税金がかかります。スーパーでも豚肉は「Non-Halal(ノンハラル)」コーナーに限定されており、品揃えも限られています。
ビール1缶がRM15〜20(約600〜800円)というのも、初めて見た日本人はほぼ全員驚きます。日本のコンビニの3〜4倍の価格感です。
手でご飯を食べる文化に驚いた
マレー系・インド系の文化では、右手で食事をするのが伝統的なスタイルです。特にカレーやダール(豆料理)などを手でこねるようにしてご飯と混ぜて食べる光景は、日本人にとって最初は大きなカルチャーショックになります。
なお、左手は不浄とされているため食事には使いません。
食べ終わったあとの食器、置きっぱなしでOK
マレーシアの屋台・フードコート文化では、食器の片付けはスタッフが行うのが一般的です。日本の「自分で返却する」文化とは真逆で、置いたまま去ってOKです。
四季がない・虫が多い・渋滞がひどい
冬を感じたいなとか桜みたいななど、季節ごとに見れる景色が日本にはありますがマレーシアだとずっと同じなので時期感覚が分からなくなります。
赤道に近いマレーシアは年間を通じて気温26〜33℃が続きます。また、高層マンションに住んでいても蟻やゴキブリが出ることは珍しくありません。「虫が苦手な人は覚悟が必要」という声は多いです。
💡 絶対オススメ!
日本で売っているゴキブリ退治ブラックキャップはマレーシア現地で売ってる何よりも効きます!!虫が苦手な方は絶対に日本から持ってくることをオススメします。
そして渋滞。KLの渋滞は有名で、特に朝夕のラッシュ時は数kmの渋滞が当たり前です。「30分で行けると思ったら1時間半かかった」という経験は、KL在住者なら誰もが持っています。
いろんな宗教・民族・文化に一度に触れられる
KLでは一日のうちに、マレー料理・中華料理・インド料理を食べ、モスク・仏教寺院・ヒンドゥー寺院を目にすることができます。多様な文化に自然に触れられる環境は、マレーシア最大の魅力のひとつです。
いろんな国の料理が楽しめる
ナシレマク・チキンライス・ロティチャナイ・バクテー。KLは「食の多様性」という点では世界トップクラスの都市です。外食文化が根付いており、屋台では100〜200円程度から本格的な料理を楽しめます。
家賃が安い・タクシーが安い
GrabなどのライドシェアもRM10〜20(約400〜800円)で市内のかなりの距離を移動できます。「電車とGrabを組み合わせれば、交通費をかなり抑えられる」という声も多く聞かれます。渋滞は酷くてもGrabであればメーター料金ではなく、事前に値段を知ることができるので、Grabアプリをダウンロードすることをオススメします。
時間にルーズ、それが逆に楽
「マレーシア時間(Malaysian Time)」という言葉があるほど、時間に対するゆるさはマレーシア文化の一部です。慣れるまで戸惑う日本人が多い一方、慣れてしまうと「これはこれで心地よい」と感じる人も少なくありません。
日本の夏よりも暑くない
最近は日本の夏よりもマレーシアの方が涼しいんです。
宗教対立が少ない多民族国家
もちろん背景に課題がないわけではありませんが、少なくとも日常生活レベルでは、異なる宗教・民族の人々が普通に隣り合って生活しています。多民族国家の国は他にもありますが、日常で大きな対立を感じることが少なく、安全であるなと感じます。
今回のインタビューを通じて見えてきたのは、マレーシアが「完璧ではないけれど、住みやすい」国だということです。
カルチャーショックはあります。虫も出ます。渋滞もあります。豚肉とお酒は高い。でもそれを上回る「多様な文化・食・人との出会い」「コスパの良さ」「心地よいゆるさ」が、マレーシアを日本人にとって魅力的な移住先にしています。
「完璧な日本の生活を海外で再現したい」という方には向かないかもしれません。でも「違う文化の中で自分を広げたい」「新しい視点を手に入れたい」という方には、KLはこれ以上ない環境です。
この記事はKLでインターンシップ・留学を経験した日本人へのインタビューをもとに構成しています。個人の感想であり、体験には個人差があります。
