マレーシア旅行前に読んでおきたい安全対策
在マレーシア日本国大使館が2026年7月17日、マレーシアを訪れる旅行者向けに安全対策をまとめました。入国前から帰国まで、場面ごとに整理してお届けします。
入国前 | MDACの「偽サイト」に注意
マレーシア入国時に必要な入国カード「マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)」で、偽サイトによる詐欺被害が確認されています。
偽サイトは、各種情報を入力させたあと「手数料の支払い」と称してクレジットカード情報の入力を要求してきます。しかし、本物のMDAC登録に料金の支払いはなく、クレジットカード情報の入力も一切不要です。
MDACの登録は入国の3日前から可能で、氏名・生年月日・パスポート情報・メールアドレス・携帯電話番号・到着日・出発日などを入力します。必ず公式サイトから登録してください。
▶ MDAC公式サイト: https://imigresen-online.imi.gov.my/mdac/main
機内|貴重品は頭上の棚に入れない
機内に持ち込んだ手荷物から貴重品が盗まれる被害が確認されています。また、機内やクアラルンプール国際空港 (KLIA) 内でパスポートを紛失し、マレーシアへの入国が認められず日本へ帰国せざるを得なくなったケースもあります。
国内線・国際線を問わず、現金などの貴重品は座席上の収納棚の手荷物に入れず、できるだけ体の近くで保持してください。
入出国時|他人の荷物は絶対に預からない
マレーシアの薬物規制は非常に厳しく、外国人も例外ではありません。危険薬物法(Dangerous Drugs Act 1952)では、危険薬物の違法売買は死刑、所持は最高で無期懲役という重刑が科せられます。
見知らぬ人から預かった荷物やアルバイトで請け負った荷物から大量の違法薬物(大麻等)が見つかり、拘束される事案が発生しています。荷物を預かったことで、意図せず犯罪の加害者になってしまうことがないよう十分注意してください。
KL市内 | 「お金見せて詐欺」
昨年からクアラルンプール市内で、中東系の男女や白人男性から「日本円を見せて欲しい」などと声をかけられ、財布の中から現金を抜き取ろうとする、いわゆる「お金見せて詐詐欺」の被害・相談が大使館に寄せられています。
見知らぬ相手にこのように話しかけられたら、相手にせず、その場を速やかに立ち去るよう心がけてください。
KL市内 | 女性に対する性的被害
ブキビンタンやジャランアローなどの繁華街には観光客向けの足裏マッサージ店がたくさんあります。腕の確かな店も多い一方で、女性客が男性マッサージ師からセクハラまがいの施術を受けたという声も聞かれています。心配な場合は、最初に女性のマッサージ師を希望すると伝えることも必要です。
あわせて、次の点にも留意してください。
- 街中で、知らない人(または初対面に近い人)に勧められた飲食物には「睡眠薬」等が入っている可能性があるため、絶対に口にしない
- 観光案内や道案内を持ちかけられても、絶対についていかない。日本語で話しかけ、日本での滞在経験などに言及して旅行者を安心させてだます手口もあり、要注意
KL市内 | スリの多発エリア
以下の地域・場所でスリ被害が確認されています。
- ブキビンタン駅(地下鉄、モノレール) 構内およびブキビンタン周辺地域
- KLセントラル駅、およびKLセントラル駅直結のモール内
- クアラルンプール国際空港 (KLIA)、および同空港内のモノレール
- バトゥ洞窟
- ムルデカ広場周辺
- チャイナタウンなど
観光中やエスカレーター利用時は、貴重品を入れたリュックなどのカバンを必ず身体の正面に抱えるようにしてください。
交通事情 | バイクと横断歩道
マレーシアではバイクの無謀運転が多く、都市部では渋滞回避のためのすり抜け運転、赤信号無視、逆走といった事例が多発しています。
2026年4月には、クアラルンプール市内中心部で、車両の間をすり抜け対向車線にはみ出しながら走行するバイクが、横断歩道を渡っていた歩行者と衝突する人身事故が発生。地元紙は動画付きで報じ、「マレーシアでは横断歩道で停止するバイクは非常に少ない」と注意を呼びかけました。
都市部の道路舗装率は良いものの、舗装されていても修理が不十分な道路が多く、横断歩道も少ないのが現状です。この交通環境を認識したうえで行動してください。
- パスポート紛失後にマレーシアを出国するには、パスポートの再交付、もしくは帰国のための渡航書の交付を受けたうえで、いずれの場合もマレーシアの出入国管理局に赴き、滞在許可事実の確認等を受ける必要があります
- 紛失届を提出すると、パスポートは速やかに失効します。その後見つかっても使用できません。自宅やホテルでは後から見つかることが多いので、まずはよく探してください
- パスポートは日本国内の国立印刷局で作成するため、申請から交付まで約1か月半かかります。早急に帰国する必要がある場合は、帰国のための渡航書をご検討ください
▶ パスポートの紛失・盗難に伴う手続き: https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/passport.html#lost
